中日新聞の中日春秋より

2013年4月1日
太宰治の小説「パンドラの匣」の最後はこんな言葉で締めくくられる。
<極めてあたりまえの歩調でまっすぐに歩いて行こう。この道は、どこへつづいているのか。それは、伸びて行く植物の蔓に聞いたほうがよい。蔓は答えるだろう。「私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当たるようです」>
作家の童門冬二さんは、落ち込んだ時や落ち込みそうな時、この言葉をつぶやくという。
    「人生を励ます太宰治の言葉」より