さようなら、オレンジ


親類の喫茶店の店主の方が発行してみえる季刊新聞の中で、おすすめの本として紹介してみえたので読んでみました。
読んでいる最中に芥川賞の候補として上がっていたので、ブームの先取りのようで、ちょっと嬉しかったです。
分厚くもなく、刺激的でもないですが、設定が珍しく、朴訥とした雰囲気の中で心の奥の琴線に触れるような、静かで響くもののある本でした。
普段は思い及ばない、文盲という状態について少し考えてみたりしました。