石の神


「天狗ノオト」が良かったので、この作者の本を探して借りました。

表紙は今ひとつ地味に感じましたが
すごく、すごく良かったです。
日常的には、あまり自分には関心の無い石工の世界ですが、
引き込まれて読んでいると
観光地を歩いていても、急に石像やお地蔵様など
石を彫ったものが気になりました。
石を掘る、鑿の音が聞こえるような静かな、
それでいて、心の熱い、ひたむきな世界でした。
書かれているのは、主人公の精神的なものだったり
差別だったり・・・。
ともかく、とても素敵な作品でした。

この方の作品をもっともっと読んでみたいです!
検索しても、同性同名のソプラノ歌手?の方ばかりが出てきますね。