船に乗れ! ❷ 独奏


年の瀬のせわしい日々、細切れの時間の中で読みました。
作者も本文中に書いてみえるけれど、本当に随分つらくなる展開でした。
独白のような文章だけど、本当に作者の自伝?懺悔?みたいな気がしてきます。
相変わらず、哲学について書いてある部分、
特に最後の「ソクラテスの弁明」についての文章や、音楽についての文章は素敵ですね。
1巻のキラキラと輝く若い高校生活のイメージから、
ふとしたはずみに足を踏み外して、コロコロと転がり落ちてしまう感のある2巻でした。
悲しい締めくくりで終わってしまったので、これは、正月が明けたら、
図書館で3巻を探すしかないな・・・と思っています。

全然予想外の展開でしたが、満足できる読み応えの1冊でした。