ことり


以前読んだ、この作者の「猫を抱いて象と泳ぐ」を思い出しました。
最初から、最後まで、静謐な世界。
耳を澄まして、小鳥の声を聞く日々。
揺らぐことなく、変わらないスタンスの生活と行動の兄弟。
こうやって雑念や邪念や迷い無く、生きていけるかなぁ・・・。
いくつになっても、迷いと邪念ばかりの自分なので
ある意味、うらやましく感じたりします。

静かなお話のなかで、作者の細部に行き渡った研ぎ澄まされた表現力が見事
ですね。